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困ったときのQ&A

フリースクールはその場所によって異なります。学校に行かない子ども向けの居場所・学び場として運営されているところが多く、全国に1000箇所ほどあると言われています。勉強中心のところもあれば、自然体験や遊び中心のところもあり、運営主体によって様々です。子どもが外出が難しい場合でも、保護者のみの見学・面談ができる場所もあるので、まずは問い合わせをしてみることをお勧めします。

最近は出席扱いとなるケースが増えてきていますが、学校長判断となるためここで断言はできません。各フリースクールへ問い合わせてみてください。

親の会につながると、同じ経験をした親と出会うことができます。子どもにどう接したらよいのか、学校とどうやり取りしたらよいのか、どういった居場所があるのかなどの情報収集ができます。経験者同士だからこそ話せることもあると思います。月1程度で定期開催しているところが多くあるので、情報収集だけでなく、気持ちを吐き出す場として活用することをお勧めします。

保護者のみなさんは、主に担任の先生とやり取りすることが多いかと思います。先生個人によって対応が異なることもあるので、まずは学校内にいる理解のある方とつながれると良いと思います。担任以外に、学年主任、児童指導主事(不登校担当)、養護教諭、教頭、学校長、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどがいます。こうした方とつながるのが難しい場合には、親の会やフリースクールなど民間の団体を頼ることをお勧めします。

保護者のみなさんの頭の中には「今日これから仕事なのにどうすればいいの?」「もしこれで不登校になったら子どもの将来は…」そういった不安や焦りがよぎると思います。ですが子どもの「学校に行きたくない」は一種のSOSでもあります。言葉にできない困り事や悩みが隠れていることもあります。「どうしたの?」と子どもの気持ちに目を向けた声かけをすることをお勧めします。もしそこで行きたくない理由が判明しなくても無理に引き出そうとしないでください。大人にとっては「学校に行きたくない」と聞こえた時から様々な問題が発生するように感じますが、実は子どもはさまざまな問題にぶつかり心と身体が疲れた結果「学校に行きたくない」と言っているのです。まずは子どもが学校を休むことを許し、心と身体を休ませることができると、子どもが元気を取り戻しやすくなります。またなるべく保護者だけでなく、親の会や相談窓口など第三者の支援者を頼り、できるだけ冷静に判断できるようにすることをお勧めします。

簡単にYES、NOと回答できません。これまでもお子さんの不登校をきっかけに仕事を休む・辞める決断をした保護者が大勢いますが、冷静に考える必要があると思います。

もちろん、親が家に一緒にいることで子どもが安心し、元気になることもあります。そのためには、学校に行かない期間が長引いていても焦らず、子どもの心に寄り添うことが大切になります。もし仕事から離れる場合には、外部の機関・支援者とつながることをお勧めします。

実際に仕事から離れた保護者の方の中には、状況が悪化したケースも少なくありません。普段仕事に行っていたら見えていなかった子どもの昼間の過ごし方が目に入り、それにより苛立ちや焦りの気持ちが増し、親子関係にヒビが入ってしまうからです。またこれまでは職場で話を聞いてくれる人がいたのにも関わらず、離職することでそうした外とのつながりも断たれてしまいます。親子で社会から孤立してしまうのです。

そうした理由から、もし離職を決断される場合、支援機関などとつながることをお勧めしています。親の会、医療機関、カウンセリング、相談窓口など、定期的に話をできる外部とつながり、情報収集や保護者自身のメンタルケアをしていきましょう。