たよりがリニューアルしました。さらに役立つ情報を掲載していきます。どうぞよろしくお願いします。

たよりの想い

「たより」を制作したNPO法人キーデザインです。

たよりは2023年11月にオープンした、不登校で孤立する親子のためのサイトです。

子どもが「学校に行きたくない」と言い出したとき
親御さんの頭の中にはいろいろなことが浮かびます。

もしこのまま不登校になったらどうしよう

学校に行かなくなったら勉強は? 進学は? ちゃんと自立できるの?

周りを頼ろうにも、誰を頼っていいのかわからない。
学校に相談したけれど「学校に来ないとどうにも」と言われた。
家族に相談したら「甘やかさないで無理やり連れていきなさい」と言われた。

でも学校に行かせようとすればするほど、子どもはどんどん不安定に。
私もどんどん心配が強くなって、毎日頭の中が子どものことでいっぱい。

もうどうしたら…私が悪かったの?

もうどうしたら…私が悪かったの? 私のせいで子どもが不登校になったの?

一方で子どもたちは一人一人何らかの理由があって
学校に行かない選択をしています。

「選択せざるをえない状況」の子も大勢います。

でも理由がわからない子も大勢います。
本人ですら理由がわからない場合もあれば、わかっていても周りに言わないことも。

こんなこと言ったら恥ずかしい。おかしいと思われるんじゃないか。

親に心配かけたくない…自分が我慢すればいいんだ。

そんな思いを抱えていることもあります。

不登校の理由は100人いれば100通り。

いじめがあった。
友達に裏切られた。
先生に理不尽なことで叱られた。
勉強が苦手なことをバカにされた。
学校のルールや文化についていけない。
自分の意思が全く通らない、全て我慢。

様々な要因があり、個々が持つ特性や生育環境などそうしたことも複雑に絡み合い、結果「不登校」という状態になります。

そう
あくまで「不登校」は
結果生まれている状態を指し示す言葉であって
「不登校」自体が問題ではないのです。

そこに紐づく本人の抱える”生きづらさ”があるのです。

ある不登校を経験し大人になっている方に聞くと

私は不登校になって良かった。そのおかげで今の幸せな自分がいる。

とおっしゃっていました。あるお母さんは

子どもが不登校になって最初は本当に苦しかった。でもそのおかげで、本当の幸せってなんだろうと考え、答えを見つけることができた。私は私でもっと自由に生きていいのだと、私は幸せになっていいのだと心の底から思えるようになりました。

そんなことをおっしゃっています。
今苦しんでいる方にとっては

そんなの”その人”だからでしょ? 私(うちの子ども)は状況が全然違う。絶対無理。

たまたま運が良くてそうなっただけ。そんな奇跡、そうそう起きやしないよ。

そう思われるかもしれません。
でもこうした発言はほんの数人からだけでなく、大勢が口々に言うんです。

奇跡だったわけでも、環境が良かったわけでもありません。
誰でもプラスにもマイナスにも進む道があるはずです。

実は「不登校」は人生を変えるきっかけにもなりうるのではないかと思っています。
でもその壁はとてつもなく高く、分厚いです。
これを読むみなさんが一番にそれを感じていることでしょう。

まだまだ不登校への理解が乏しいこの社会では
「親が悪い」「子どもが怠けているだけ」
そんな声が数多く聞こえてきます。

違うんです。

「不登校」は単なる状態でしかありません。
学校に行かない中で、その時間をどう過ごすのか。

「学校」という環境から離れて、子どもがどう生きるのか。
子どもにはどんな学びの環境が一番良いのだろうか。
子どもにとっての幸せとは?

そんなことを考える機会でもあるんです。

巷ではよく「不登校問題」と言われますが

不登校になることが問題なのではなく
不登校を受け入れられない社会に問題があります。

学校以外にも多様な学び場、人とつながる場があります。
子ども一人ひとりにあった場が必ずあります。

そんな場と、それを求める親子をつなぐために
「たより」は生まれました。

できることはないかと模索している時の「たより(道しるべ)」
一人ひとりの心に届く「たより(手紙)」
これから前に歩んでいくための「たより(きっかけ)」

そんな親子の「たより」になるサイトでありたいと思っています。