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子どもも親も余裕がなくなってきている現代。企業の中から親子のケアをしませんか?

11年連続、増加の一途をたどる不登校

全国で約34万人。病欠や経済的事情を含めると約50万人が義務教育を受けられていません。

保護者への大きな負担
社会から孤立する親子

不登校の子を持つ保護者の9割以上が精神的に不安定な状態に。
周囲の手を借りられず、5人に1人の保護者が退職をせまられています。

企業内の子育て・不登校相談室「おやケア」とは

実は不登校の背景には、さまざまな課題が隠れています。
学校内はもちろん、夫婦関係、親子関係、親や子の発達障害・精神疾患など、家庭の中に課題が潜んでいることも。

核家族化、共働き家庭・ひとり親家庭の増加、地域の関係性の希薄化…
この数十年で、子どもに関わる大人の人数と時間が大きく減少しています。

子どもたちは困っていても
周りにSOSを出せなくなり
我慢することが当たり前に。

子どもの中にはストレスが積み重なり、周りが気づいたときには、もう子どもの心はズタボロに。

子どもたちがSOSを出しやすい社会をつくらなければなりません。
そのためには、まず身近にいる大人に余裕があること。
つまり親へのサポート、子育ての伴走者が必要です

おやケアは、悩める親の子育てを支援し、親も子も自分らしい生き方を見つけるお手伝いをする、そんな企業文化を育むサービスです。

「企業内の子育て・不登校支援」が必要なワケ

1

20人に1人が不登校、うち5人に1人の保護者が「不登校離職」という課題に直面。自治体の不登校支援の手は、不登校増に追いつかず。

 2014年から11年連続で、不登校の児童生徒数は増加しています。一方で、そのうち専門的な支援を受けた児童生徒数の割合は減っています。つまり自治体の支援が不登校増加のスピードに追いついていないのです。実際に相談窓口には「子どもの不登校のことを教育委員会に相談の連絡を入れたら、2ヶ月先の予約と言われて絶望しました」という声も届いています。

不登校の子どものいる保護者376名にアンケートをとると、「遅刻・早退・欠勤が増えた」37.5%、「退職した」17.6%、「休職した」7.2%と結果が出ています。退職と休職を合わせると、4人に1人が離職を経験していることがわかります。これまで着目されてきませんでしたが、不登校離職という新たな社会課題が表出してきています。

▼Yahoo!ニュース「「高齢者の介護より難しい」…子どもの不登校で保護者の5人に1人が離職 金銭面&メンタルの負担どうすれば?」

2

国の方針は「学校復帰」ではなく「社会的自立」。多様な学びの形が増えている。

 実は国としての不登校問題に対する解決方針は「学校復帰」ではなく「社会的自立」です。下記のように法律施行や方針発表をされています。

国の動き詳細
2017年普通教育機会確保法 施行「不登校は問題行動ではない」ことを明記。学校復帰だけでなく、社会的自立を目標に、学校以外の学び場の重要性を示した。
2023年COCOLOプラン 発表多様な学びの重要性を示した、新たな不登校対策の方針をまとめたもの。学校内の不登校支援策の充実化や、学校と民間との連携などが入っている。

 一方で学校現場で働く教員の中にはこの法律や方針を知らず、児童生徒を「どうすれば学校に復帰させられるか」という視点で関わってしまうことが多くあります。不登校はあくまで結果の状態。その背景に困りごとが隠されています。その根本の困りごとを解決しない限り、学校に戻ったとしても子どもの困りごとは解決しない状態でいることになるのです。

 文部科学省や各地域の教育委員会は、教育センターや「多様な学び学校(旧不登校特例校)」など多様な学習環境に力を入れています。民間でもフリースクール、自主夜間中学など、不登校の状態にあっても学びを続けられる環境づくりに取り組んでいます。

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学校現場の理解不足、余裕のなさ。保護者が求めているのは、不登校子育ての大変さを理解してくれる存在です。

国の方針が変わっていても、学校現場ではまだまだ「どうしたら学校に来させられるか」となることが多いです。学校にストレスを感じ「学校に行きたくない」という子どもと、「いつ学校に来ますか」という学校の板挟みになり、保護者も正解がわからず、だんだん疲弊していきます。「子どもが不登校になったのは私のせいなのではないか」そんな自責の念でいっぱいになり、周りを頼れず、孤立していくケースがとても多くあります。

グラフは不登校の子を持つ保護者に「学校・教育委員会に相談した満足度を教えてください」と、5段階評価でアンケートをとった結果です。5段階評価で「2.34」と厳しい結果が出ています。実際に届いた声を記します。

小5の時に登校渋りがはじまり、担任・主任の不適切な対応が続きました。面談ではだだのわがままと言われ、朝の迎え登校、泣いて暴れる子どもを担いで主任の車に無理矢理乗せるなど。子どもは複雑性PTSDと診断されました。息子は中1になった今も学校へは1日も登校せず、今でも先生に追いかけられる夢を見たり、先生にされたことを思い出して泣くことがあります。

行き渋りが始まったときは、学校ってこんなに支援してくれないものなのかと悲しくなった。教育センターへも相談したかったが、申し込んでから面談まで2ヶ月かかることを知り愕然とした。面談が始まってからも、通えるのは月に1度だけ。少なくて不安だし、それで効果を感じられるのはいつになるのかと思う。結局は、自分で頼れるところを探さないと道が開けてこない。

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社内での不登校への理解促進が、親の安心、そして子どもの安心と自立へつながります。

一方で、私たちの取り組む、子どもの不登校に悩む保護者向けLINE相談窓口「お母さんのほけんしつ」の利用者からはこんな声も届いています。

 不登校を繰り返している最中に主人の転勤で引越し、兄弟のもう1人も不登校になり、母である私の心がズタズタになってしまい、子どもに感情的になってしまうこともありました。そんな中、お母さんのほけんしつを知りラインさせてもらいました。長々と辛いと思う気持ちを書きました。返事が来た時に私は1人ではない気持ちになれました。何ひとつ否定せずに、「頑張ってきましたね」と私の事をねぎらってもらい、涙がでました。話を聞いてもらうのがどれだけ心強く、支えになるか。不登校への知識理解がある方からの言葉は本当に救われました。

 メッセージのやり取りの中から、回答して下さる方の誠実さが伝わり、とても親身に相談に乗って下さるので、ここでは何でも聞いてもらえるという安心感をすごく感じました。心に沸く様々な感情、耐え難い思いを吐き出すことで、自分自身の心が少しずつ整理され、おかげさまで落ち着きを取り戻すことが出来ました。お陰さまで親子共に、しんどい時期を乗り越えることができました。 どれだけ勇気づけられたことか…感謝の気持ちでいっぱいです!!

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社内での不登校への理解促進が不登校離職を防止するだけでなく、親の安心、そして子どもの社会的自立へつながります。

職場のスタッフへ不登校について相談したことのある保護者にコメントを求めると、こんな声があがってきました。

上長はすべて男性社員で、子どもが大変になったら母親が休むべきというスタンスがとても悲しかった。社会との関係性が切れるのが嫌なので、短時間でもいいからテレワークさせてくれと懇願しても、異常な目で見られた。おそらく、子どもよりも自分のキャリアを優先するネグレクトな親に見えたのだと思う。女性の働き方改革を意識していると言っていた会社なのに、とても悲しくなり、会社への忠誠心が失われた。

子どもが不登校になり、契約通りに働けない可能性を感じたので当時の管理者に相談したところ「そういう職員はたくさんいる。それでも皆やってこれてるから大丈夫、がんばって」のような返答であった。理解してもらうのは難しいと感じがっかりした。

上記2名は子どもの不登校をきっかけに退職している保護者です。不登校やその保護者への理解がないために、社内でも孤立し、結果仕事を辞めることを選んでいる保護者が大勢います(不登校の子を持つ保護者の4人に1人)。

一方で、子どもが不登校になっても仕事を続けられた保護者に声を聞くとこんな声が届きました。

子どもを家に置いて仕事をすることにも迷いがあり、辞めることも考えましたが、仕事に行くことで子どものことばかり考える生活から抜け出せました。 社会とつながり、外の空気を持って帰り、精神的にも元気でいるために、私にとって仕事は必要でした。職場の理解がなければ、初期の対応も、復帰も難しいと思います。

自身の環境や子供のことをヒアリングし状況を把握してくれて、一旦少し休むことも提案してくれた。会社の福利厚生が充実していたこともあるが、その時に関わってくれた人が理解があり、今でも感謝している。一部の人にしか詳細を知らせないでいてくれた配慮もありがたかった。 子供のことで自身の体調も崩し退職を考えたこともあったが、上司や同僚の支えがあったことと時間が与えられたことにより、親子共に回復して子供の人生、親の人生がまた歩めるようになりました。その後の休職期間がいかに人生における転換期だったかと考えさせられます。 復帰してからは周りへの感謝や、仕事への意欲もより前向きになり、あの時の時間を忘れずに前向きに歩んでます。

不登校になってからの最初の2カ月は次男が荒れに荒れていたので、月に5日ほどしか出勤できませんでした。退職も検討しましたが社長がとても寄り添ってくださいました。小さい会社なので人が1人減ると負担が大きく大変なのですが、他の従業員の方も協力してくださり続けることができました。社長の奥様のお友達(不登校だったお子様がいる)を紹介してくださいました。 今も同じ職場でパートを続けています。 感謝しかありません。

社内の理解があることで、保護者も仕事を継続することもできますし、休職をしても復帰してからモチベーション高く仕事に打ち込めていることがわかります。社内での不登校・子育てへの理解促進が、不登校離職を防止するだけでなく、親子の安心と自立をサポートすることになるのです。

私たちは企業のみなさんとともに不登校という社会課題解決に取り組んでいきたいと強く思っています。ぜひとも私たちとの連携をご検討ください。

企業様へのご提案

企業のみなさまとの連携の方法は大きく3つあります。詳細については、ぜひメールよりお問合せください。

A:「おやケア」導入

・24時間365日相談可能なLINE相談
・保護者への電話相談
・家庭訪問で子どもへの直接支援
・多様な支援機関への紹介
・社内の不登校離職防止研修の実施
・企業様専用の制度設計や場づくりのコンサルティング
など、親子の悩みをワンストップでケアするプランです。

B:LINE相談窓口への協賛

現在、弊社で運営しているLINE相談窓口を企業として支援するプランです。年間20,000部発行するLINE相談の案内カードに貴社のロゴを掲載いたします。カードは医療機関や市役所窓口、支援機関などに設置。
年間120,000円(月10,000円)〜

C:「不登校離職防止」研修

子どもの不登校をきっかけに退職する保護者は4人に1人。「不登校離職」を防止するための研修を管理職、従業員向けに実施いたします。不登校の背景、悩む保護者への接し方、制度の整備、学校以外の支援先や学び場の情報などをお伝えします。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

「もっと詳しく話を聞いてみたい」
「実際に社内で起きているケースについて相談をしたい」
「研修の内容や料金のことを知りたい」
そんな企業様は、ぜひ下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

その他のお問合せ

NPO法人キーデザイン
担当:代表理事 土橋
MAIL:npokeydesign@gmail.com

GOALS

運営法人について

「おやケア」を提供するNPO法人キーデザインは2016年に設立された、不登校の親子の支援をするNPOです。不登校の子の保護者向けチャット相談窓口としては全国最大規模の「お母さんのほけんしつ」を運営し、これまで5,000を超える親子に関わってきました。

メディア掲載

新聞毎日新聞、読売新聞、産経新聞、東京新聞、朝日新聞、下野新聞、デーリー東北
テレビNHK「おはよう日本」、NHK午後LIVEニュースーン、NHGK宇都宮「とちぎ630」、青森テレビ「ターニングポイント」
ネットメディアYahoo!ニュース、東洋経済オンライン、現代ビジネス、プレジデントオンライン、NewsPicks、FNNオンライン、産経ニュースなど
週刊誌など週刊女性

講演会・執筆

国、自治体など厚生労働省「ひきこもりVOICEキャラバン」、栃木県青少年育成課、栃木県子ども政策課、富山県総合教育センター、鹿沼市東部青少年育成市民会議(栃木県)、栃木県地方議会女性議員連盟
民間団体一般社団法人宇都宮市医師会、朝日新聞グループ朝日エージェンシー、八戸市連合PTA、チャイルドライン栃木
執筆教育新聞、不登校新聞(連載)、不登校オンライン(連載)、しんぐるまざーすふぉーらむ会報

2021年にはジャーナリスト堀潤様より取材していただき、その映像がYouTubeにアップされています。