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お母さんお父さんの不登校手記003_「子どもの不登校が親のわたしを変えた」

不登校手記003キャッチ

みなさん、こんにちは。たより編集部です。

今回は、お母さんお父さんから届いた手記をご覧ください。

「子どもが不登校になった」

そんな”まさか”の出来事にでくわし
様々な苦労を経験してきた
お母さんお父さんが全国に大勢います。

時間を経て、多くの人と出会い
様々なことを学び、感じてきたからこそ
伝えたいことがある。

そんな先輩たちの手記です。

1人でも多くの、今も悩むお母さんお父さんに届きますように。
そして微かでもいい。
みなさんの心に、安心や希望が宿りますように。

佐藤さん(お母さん) /栃木県栃木市・子ども2人(男子、男子)

わが子は現在、通信制高校2年生、中学校2年生です。

どちらも学校が得意なタイプではなく、長男は小2から行き渋り、小4の6月から不登校。次男は幼稚園に行き渋り、小1終わりから不登校で、「わが子の行き渋り不登校」を経験して10年になります。

今は、長男(通信制高2年)は自分で選んだ学校に週に一度通い、次男(中2)は放課後登校を週に一度続けています。

現在は2人に対して、「学校に行かなくても大丈夫」と思えていますし、長男の高校進学も「ここまで学校というレールに乗っていないのだから、皆と同じでなくても」と思っています。

結果的には、進学を選びましたが、自分のペースで勉強し、特定の友達は作らなくても、会った時には話す、というスタンスで落ち着いた学校生活を送っています。

自分のことをよく知っていて、通学も課題提出も着実にこなし、自分のペースで穏やかに過ごしているなあと感じます。

行き渋りをしていた時期は、2人とも小学校では、普通に生活できているように見えていたので、「何が原因なのか?」と先生方も私たち親もわからず、無理矢理連れて行ったことも多かったので、後悔がないとは言えません。

当初
「学校は行って当たり前」
「1時間だけでも」
「給食だけでも」
と学校に行くことを求めていました。

私自身が学校に行かせないことに、不安、焦り、親としての力のなさや世間体など様々な感情がたくさんありました。「わが子が不登校」と認めたくない気持ちも強かったです。

また、兄弟二人が不登校になると、兄だけの時には「この子の特性」と思えていましたが、2人が不登校になると「私の育て方が・・・」とさらに落ち込んだ記憶も鮮明です。

学校に数分滞在するだけでも、登校前にソファでうずくまり、泣きながら車に乗り、また帰ってきてからも決してスッキリした表情ではない子ども達を見ていると

学校に行かなくても、元気に過ごせること、自信を失わせないことの方が大事だと感じるようになりました。

「行かなくてもいい」とは思っても、「今日も休みます」と電話したり、登下校のお子さんたちを見たりすると、心は痛みました。

振り返ると、「子どもが学校に行かない」ことは、親の自信を失いますし、ちょっとした言葉にも反応し、眠れない日もたくさんありました。特に夏休み終盤は、心臓がドキドキして苦しい夜もありました。

次男は、小1の終わりから不登校になり、定期的に放課後登校するスタンスは変わっていませんが、早めに不登校を選択したことで、「学校に行かない自分を責める」ということもなく、元気に暮らしています。

学校という場が合わないと感じていた子ども達でしたが、親以外にも自分たちのことを思い、認めてくれる大人がいるんだと、先生達の存在が教えてくださったことも、とてもありがたいことです。親自身もたくさんの先生に支えていただいていました。

まだまだ子育ては続きますが、子ども達の不登校を経験し、子ども達を信じる気持ちが強くなりました。子ども達が、自分の進みたい道を見つけ、歩んでいく姿を応援していきたいと思っています。


記事協力:コドモノミカタねっとわーく

手記を募集しています

最後までご覧いただき、ありがとうございます。
どのように感じられたでしょうか。

みなさんの中に、子どもの不登校に悩む全国の保護者の方へメッセージを届けたいという方はいませんか?
よければ、力を貸してください。

一番つらいのはひとりぼっちでいるとき。
身近に誰も味方がいないとき。
誰も理解してくれる人がいないとき。

でもそんな状況でも、こうした全国の経験者がメッセージを届けてくれたら。
それはひとりぼっちの”そのひと”にとって、大きな大きな希望になると思います。

我慢していた涙を流すことができるかもしれません。

「もう少しやってみよう」と一歩踏み出すきっかけになるかもしれません。
「わたし、よく頑張ったよね」と自分を許すことができるかもしれません。
子どもの表情に目を向けることができるようになるかもしれません。

ぜひみなさんの力を貸してください。

かっこいい文章を書こうと思わなくていいんです。
素敵な文章を書こうと思わなくていいんです。
ありのままの、等身大のあなたの言葉を、ぜひ届けてください。

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