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【Event Report】とちぎフリースクールフェスティバル2026

こんにちは、NPO法人キーデザインです!
宇都宮市でフリースクールミズタマリ、さくら市でフリースクールオハナを運営しています。

2026年8月23日(日)、栃木県宇都宮市の「ライトキューブ宇都宮」にて「とちぎフリースクールフェスティバル2026」を開催しました。

県内17のフリースクールや子どもの居場所が一堂に会し、専門家による講演会、フリースクールを経て通信制高校へ進学した先輩によるトークセッション、親子で楽しめるマルシェブースなどを実施。前年の80名を大きく上回る185名の方にご来場いただき、たくさんの笑顔と対話に包まれた一日となりました。

「どこに行けばよいかわからない」「見学や相談に行くのはハードルが高い」――そう感じている親子に、一度に複数のフリースクールと出会い、話を聞ける機会を届けたい。そんな思いから始まったこのフェスティバル、当日の様子をレポートします。

開会式・フリースクールブース

11時からのスタート、その後は16時の閉会まで、16団体のブースで、来場者が直接スタッフと言葉を交わしながら、それぞれの活動や特徴について話を聞ける時間に。「ネットだけではわからない情報が知れた」「普段はあまり知る機会のない分野だからこそ、初めて名前を聞く学校や施設との出会いがあり、新たな発見が多かった」など、対面だからこそ得られた気づきの声が、アンケートにも数多く寄せられました。

講演会「本人が適応できる社会を、みんなでつくる」

13時からは、一般社団法人栃木県若年者支援機構 代表理事の中野謙作さんによる講演会を実施しました。

長年、栃木県内で不登校・ひきこもり支援に携わってきた経験をもとにしたお話の中でも、「子どもを既存の社会に適応させるのではなく、子どもが適応できる社会・環境をつくる」という言葉は、多くの参加者の心に残ったようです。

「保護者として耳が痛いが、家を子どもが休める場所にしてあげたい」「学校の教員にも聞いてもらいたい話だった」など、あらためて子どもとの関わり方を見つめ直す声がアンケートに多く寄せられました。また、「家庭訪問型学習支援という取り組みは、家から出ることが難しい子にとって社会とつながるきっかけになる」と、その可能性に光を感じた参加者の声もありました。

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保護者より

まだまだこの先、親子ともども不安になることがあると思いますが、相談先があることを知り、安心しました。

トークセッション:先輩たちのリアルな声

講演会に続き、不登校を経験し、フリースクールを経て通信制高校へ進学した先輩2名によるトークセッションを実施しました。当時の気持ちや進路の決め方、今の暮らしについて、飾らない言葉で語ってくれました。

「今、学校がしんどくて悩んでいる子に、ひと言かけるとしたら?」という問いに、登壇者のひとりは「ただ、遊べ!と伝えたいです」、もうひとりは「大丈夫だよ、って言いたいです」と答え、会場には静かな感動が広がりました。 「とにかく、遊べ、と大人が言えること。そう思える環境を大人が整えることが必要だと感じた」「中学校の時期をどう過ごすかが大切だと、改めて感じた」という感想も届いています。

「明るくお話される姿がとてもよかった。当事者の声は、悩んでいる本人・保護者の心に響く」「素直な気持ちを勇気を持って語ってくれたこと、素晴らしかった。大人が支える際に大切なことが分かった」「大勢の前で堂々と、自分の経験を前向きに話す姿に、こちらも元気をもらった」など、アンケートでも多くの反響が寄せられたプログラムとなりました。「フリースクールが、次に進むための一つのステップになったのだと感じた」という声や、「不登校の渦中にいる子ども本人にも、ぜひ聞いてほしい内容だった」という声も寄せられ、経験者の言葉が持つ力を、あらためて感じる時間となりました。

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保護者より

安心できる、自分らしくいられる場所にいれば、自分をみつめて、やりたいことを見つけて、前に向かって進むことが出来るのだなと、お二人のお話を聴いて感じました。これからもたくさんの楽しいこと、好きなことを見つけてください。子どもが「どんなお話だったか聞いてきて教えて」と言っていたので、持ち帰って伝えます。

マルシェブース:子どもたちが主役になる時間

今年新たに設けたマルシェブースでは、スマホシールづくりやレジンアクセサリー、自作漫画の販売、駄菓子屋、しいたけの詰め放題など、親子で楽しめる企画が並びました。

中でも、フリースクールに通う子どもたちが店員として接客する駄菓子屋ブースでは、「いらっしゃいませー」「どれがいいですか?」と声をかける姿に、見守るスタッフや保護者から温かい声が上がりました。

数字で見るフェスティバル2026

来場者数は185名(前年80名から約2.3倍に増加)。保護者・教育関係者・フリースクールや居場所の運営者・NPO関係者を中心に、医療関係者や行政関係者、県議会議員などにもお越しいただきました。

アンケートの満足度は5段階評価で平均4.4点、8割超の方が「とても良かった」「まあまあ良かった」と回答してくださいました。

参加して感じた変化については、「フリースクールについて理解が深まった」が最多で23名、「居場所や相談先を知ることができた」14名、「不安や心配が少し軽くなった」4名と続きました。

参加者の声

アンケートやSNSには、フェスティバルをきっかけに前に進むことができた、というたくさんの声が寄せられました。ここでは、その一部をご紹介します。

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「息子は小5から不登校でしたが、支援してくださる方に『お家も大事な居場所です』『家を居心地良く、親子関係大切に』などと声をかけていただいて、とても安心することができました。勇気を出して参加し、とてもよかったです」

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「先生方、教育関係者にもっと来ていただけたらいいなと思いました。一生懸命作った作品が売れた時の笑顔は、きっと学校では見せない姿だと思います。こんな場所があって、笑顔になれるとわかったら、先生方はもっとフリースクールや多様な学びに理解が進むと思います」

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フリースクール運営の方々がみな一生懸命であることが伝わってきました。子どもの笑顔が少しでも増えるように、出来ることからこつこつと取り組みたいと思います」

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「会場のあるブースでは、通っている子どもたちが店員さんに。『いらっしゃいませー』『どれがいいですか?』とお客さんに声をかける様子は、すごく楽しそうでした。」

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「フリースクールや不登校支援のことを真剣に考えてくださる各方面の方々との交流がたくさんできました。気持ちが伝わってくる時間に、心が温かくなりました。そして卒業生のトークセッション。力強く未来のことを話してくれた姿に、涙が溢れました

出展者の声

出展団体からは、他団体との新しいつながりや、子どもたちの成長を実感できたという声が多数寄せられました。中でもあるフリースクールからは、昨年のフェスティバル(前身の合同説明会)をきっかけに生まれた、忘れられないエピソードが届きました。

「昨年、私たちのブースに来てくれた親子は5組程でしたが、その中の一組の姉弟が現在レギュラー参加となっています。もはや馴染むことのできない学校に行くことは諦め、小さな社会参加の場として選び、通い続ける為に引っ越しをしました。この場が作ってくれた出会いでした」

一度の出会いが、ひとつの家族の暮らしそのものを変えるきっかけになった。このエピソードは、フェスティバルが目指す「出会いの場づくり」の意味を、何よりも雄弁に物語っています。

「フリースクールや不登校支援に関わる多くの方と情報交換や交流ができました。今後もこのようなつながりの場が継続され、多様な立場の方々が支え合える地域づくりにつながることを期待しております」

「未来ある子どもたちのために学びの選択肢を知る機会をいただけましたこと嬉しく思います」

メディアにも取り上げられました

今回のフェスティバルは、NHK宇都宮放送局や下野新聞など、複数のメディアにも取材いただきました。「無理に学校に行かなくても大丈夫」「フリースクールという選択肢もある」というメッセージが、会場にいらした方だけでなく、より多くの方に届くきっかけになったのではないかと思います。

さいごに

「このような企画はぜひ続けてほしい」「夏休み前など、学校を通じて広く周知してもらえると、もっと多くの方に届くと思う」という声も多くいただきました。いただいたご意見を励みに、来年以降もさらに多くの方に届く企画にしていきたいと思います。

何より嬉しかったのは、「勇気を出して参加してよかった」「つながりが増えて嬉しいです」という声を、たくさんの方からいただけたことです。

学びのかたちに、ひとつの正解はありません。これからも、栃木県内のフリースクールや支援団体、そして地域のみなさまと力を合わせながら、一人でも多くの子どもと保護者が「自分らしい未来」に出会える場をつくり続けていきます。次回もぜひ、会場でお会いできるのを楽しみにしています。