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不登校で外出ができない家庭にもおすすめ‼︎ 精神科訪問看護とは?
精神科訪問看護は、医療専門職である看護師や精神保健福祉士が自宅に訪問し、精神的なサポートを提供するサービスです。不登校の子どもを持つ家庭では、子どものメンタルケアが非常に重要ですが、学校や病院に行けない場合には自宅での支援が大きな助けとなります。精神科訪問看護では、医療機関と連携しながら、心のケア、日常生活のサポート、家族への相談や指導を行います。
このサービスは、医師の指示のもとに提供されるため、安心して利用することができます。また、訪問看護の対象は子どもだけでなく、その家族のメンタルケアも含まれているため、保護者にとっても心強い存在となるでしょう。
精神科訪問看護の利用方法
精神科訪問看護を利用するには、まず主治医に相談することが必要です。医師の診断や指示書があれば、訪問看護ステーションを通じてサービスを利用できます。ただし、必ずしも明確な病名の診断が必要なわけではありません。子どもの不安やストレスなど、日常生活の困難を感じている場合にも主治医に相談することで、訪問看護の利用が可能なことがあります。
具体的な手続きの流れ
- 主治医に相談: 不登校のお子さんのメンタルケアが必要であることを伝え、訪問看護の利用について相談しましょう。どの医療機関の主治医でも相談可能です。小児科医、精神科医、心療内科医など、子どもの状態に合った医師にまずは相談してみてください。
- 訪問看護ステーションの選択: 医師の指示を受けたら、訪問看護ステーションを選びます。地域にどのような訪問看護サービスがあるかを調べることが重要です。選び方のコツとしては、以下のポイントに注目すると良いでしょう。
- 契約と計画の策定: 訪問看護ステーションと契約を結び、具体的な訪問スケジュールやケアプランを策定します。
- 訪問開始: 計画に基づいて、専門スタッフが自宅に訪問してサポートを開始します。訪問頻度は子どもの状態や家族の希望に応じて調整されますが、一般的には週1回から月数回程度が多いとされています。状況に応じて頻度を増減させることも可能です。
かかる費用について
訪問看護を利用する際には、費用や利用できる時間帯についても事前に確認しておくと安心です。多くの場合、医療保険や自立支援医療制度などが適用されるため、費用負担を軽減できることもあります。費用の目安としては、自己負担額が1回あたり1,000円から3,000円程度になることが多いです。訪問頻度や提供されるサービス内容によっても変動するため、具体的な金額は訪問看護ステーションに直接確認しましょう。
不登校に悩む親子が精神科訪問看護を利用するメリット
精神科訪問看護には、家庭にとってさまざまなメリットがあります。以下にその主なポイントを紹介します。
- 自宅で安心してケアを受けられる: 学校や病院に行くことが難しい子どもでも、自宅で専門的なサポートを受けられるため、安心感があります。
- 個別対応が可能: 訪問看護では、一人ひとりの状態に合わせた個別ケアが行われます。家庭環境や子どもの性格に合わせた支援が期待できます。
- 家族の負担軽減: 子どもだけでなく、保護者にも精神的なサポートを提供してくれるため、家族全体の負担を軽減できます。
- 継続的なケアが受けられる: 定期的な訪問により、子どもの状態を継続的に把握し、必要に応じて適切なアドバイスや支援を行います。
訪問看護は家庭内のプライバシーを尊重しながらサポートを提供していただけます。
利用する際に気をつけたい点
一方で、精神科訪問看護にはいくつかの気をつけたい点もあります。
- 費用負担がかかる: 医療保険が適用される場合でも、一定の自己負担が発生します。事前に費用を確認しておくことが大切です。
- 専門職が限られている: 地域によっては訪問看護の専門職が不足している場合があり、希望するタイミングで利用できないことがあります。
- 成果が見えにくいことがある: メンタルケアは目に見えた変化がすぐに現れるものではないため、焦らずに長期的な視点でケアを受けることが求められます。
不登校の子どもへの支援は一朝一夕では解決しませんが、精神科訪問看護を活用することで、少しずつ状況が改善される可能性があります。保護者としては、焦らず子どもと一緒に少しずつ歩んでいくことが大切です。
おわりに
不登校の子どもを持つ保護者にとって、精神科訪問看護は自宅で専門的なサポートを受けられる心強いサービスです。学校や病院に行くことが難しい場合でも、訪問看護を活用することで子どもが安心してケアを受けることができます。
不登校の問題に向き合うことは簡単ではありませんが、一人で抱え込まずに専門家や訪問看護サービスを頼ることが大切です。精神科訪問看護の利用を検討し、子どもと家族の心が少しでも穏やかになる道を見つけていきましょう。
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